第94回全国高校野球選手権大会5日目の結果と感想と6日目について
1試合目:龍谷大平安(京都)―旭川工(北北海道)
9-8で龍谷大平安(京都)が勝利。
今大会2度目となる延長戦で11回にサヨナラ勝ちです。
たった一つの四球から流れは大きく変わりました。
こちらの試合は別途記事上げさせていただきました。
9回裏2アウト走者なしからの同点劇、乱打戦を制した龍谷大平安が延長サヨナラ勝ち!
2試合目:東海大甲府(山梨)―成立学園(東東京)
3-0で東海大甲府が勝利。
東海大甲府は8年ぶりの初戦突破。
1時間16分(あと4分で新記録)で試合終了と非常にテンポの良い試合で、両投手が好投した非常に引き締まった試合でした。
試合中盤に集中打を見せた東海大甲府。
投げてはエース神原友(東海大甲府3年/投手)が4安打無四球完封。
わずか88球と抜群の安定感で寄せつけなかったです。
ストレート中心の組み立てで、ストライク先行でズバズバ勝負してきました。
ストレートの今日のMAXは146キロ(5回にマーク)。
常時130キロ後半から140キロ台前半をマーク。
140キロ台前半でほぼまとめており、9回も140キロ台をマークしていました。
非常にストレートに威力のある投手です。
谷岡竜平(成立学園3年/投手)も8回を無四球3失点と頑張りましたが、試合中盤の安打攻勢の前に踏ん張れず。
東海大甲府打線は3~6番が今日は非常に振れていました。
注目の2年生リードオフマンの渡邉諒(東海大甲府・山梨)は4打数1安打1盗塁。
早打ち・ミスショットが目立った印象。
5回裏の第3打席では谷岡投手の142キロのストレートをセンターへヒット。
東海大甲府は、この日の第1試合で勝った龍谷大平安(京都)と2回戦で対戦することが決定。
打撃戦を制して勝ち上がってきた龍谷大平安の強力打線を、東海大甲府の神原投手がどう封じるのか。
東海大甲府のほうが総合力では上回っている印象ですが、打撃戦に持ち込まれると大変な試合になりそうです。
神原投手ら東海大甲府投手陣が踏ん張り、良い流れをもってこれるかが鍵になりそう。
3試合目:遊学館(石川)―光星学院(青森)
4-0で光星学院(青森)が勝利。
こちらも別途記事上げさせていただきました。
城間の完封勝利で光星学院が3回戦へ
1試合目が延長までもつれ込む壮絶な打撃戦。
2、3試合目は投手が完封と好対照なゲームでした。
光星学院は点差以上の強さを見せた印象。
6日目の試合は↓こちらの4カードです。
第1試合 智弁和歌山(和歌山)―神村学園(鹿児島)
第2試合 鳴門(徳島)―済々黌(熊本)
第3試合 大阪桐蔭(大阪)―木更津総合(千葉)
第4試合 新潟明訓(新潟)―県岐阜商(岐阜)
春夏連覇がかかる大阪桐蔭(大阪)が第3試合に登場。
投手陣はセンバツ優勝投手・藤浪晋太郎(大阪桐蔭・大阪)に加え、他校ならばエースクラスの沢田圭佑(大阪桐蔭3年/投手)も控える。
打線は復活した主砲・田端良基(大阪桐蔭・大阪)、夏の予選で打率.556を残した強打者にして投手陣の女房役でもある森友哉(大阪桐蔭2年/捕手)、主将で予選打率.636の水本弦(大阪桐蔭3年/外野手)など非常に強力な打線を有しています。
森と同じく2年生ですが、春季大阪大会では田端不在時に4番に座った次代の主砲候補・近田拓矢(大阪桐蔭2年/一塁手)も出番があれば見逃せないです。
この強力な布陣を迎え撃つのは木更津総合(千葉)。
エースの黄本創星(木更津総合3年/投手)は、MAX144キロをマークする好投手。
千葉大会では47回2/3を投げて47奪三振を記録。
ストレートに力がある投手のようです。
強打を誇る王者とは言え、足元をすくわれても不思議ではないレベルの投手ではあります。
この投手を軽く打ち崩してしまうようだと、他のチームにとっては脅威でしょう。
第1試合には注目している柿沢貴裕(神村学園・鹿児島)が登場。
MAX148キロの力強いストレートを投げ込み、変化球も多彩なサイドスロー。
相手は優勝経験のある近畿を代表する強豪・智弁和歌山(和歌山)。
神村学園には柿沢、平藪の左右の二枚看板がいるので、継投にも注目したいです。