宇佐美塁大(広島工・広島/3年/三塁手/177cm・82kg/右投/右打/遠投100m・50m走?)
宇佐美塁大(うさみ るいた)は広島県では竹田徹司(広島商3年)と双璧のプロ注目のスラッガー。
2012年ドラフトにて北海道日本ハムファイターズから4位で指名を受ける。
広島市出身、小2で野球を始める。
ヤングリーグの府中広島2000を経て広島工へ進学。
2年秋からレギュラーとなり、秋季広島大会は同じくスラッガーとして注目される竹田徹司がいる広島商と準々決勝で対戦し0-7と完敗。
3年春に遊撃手から三塁手にコンバートされると、春の県大会では広島の強豪・如水館と1回戦で当たり、6-7と惜敗。
高校通算45本塁打(3年夏の予選終了時点)の長打力を誇る。
3年夏は予選7試合で68得点を誇る県内有数の強力打線の中軸打者の一人として活躍し、広島工の20年ぶり5度目の夏の甲子園出場に貢献。
最後の夏の予選成績は打率.571、3本塁打、13打点。
2012年夏の広島県予選・盈進戦の動画。
2012年夏の広島県予選・尾道戦の打撃動画。
2012年夏の広島県予選・国泰寺戦の打撃動画。
スタンスは左足を気持ち引いたスクエアスタンス、グリップは肩あたりに置き、寝かせたバットを小刻みに揺らしタイミングを取り、左足をゆっくりと大きく上げていき、真っ直ぐに踏み込み、打ちにいきます。
背筋をピンと伸ばして打席に立つ姿は威圧感があり、強打者の雰囲気をまとっていますね。
始動は投手が腰を下ろし始めたあたりです。
踏み込んだ足元はブレず、しっかりと踏み込めています。
トップの位置も動かず、無駄な力が抜けており、打ちにいくとき右足に体重が残せていて、膝もギリギリまで開かず抑えられており、しっかりと腰も回転しています。
冬の間に10万スイング以上振り込んできたとのこと。
色々研究しながら、一振り一振りを無駄なく振ってきたというのを感じる力強いスイングです。
2年冬に最大110キロのバーベルを使ったウエートトレーニングや腹筋・背筋の強化をし、今のがっしりとした肉体を作り上げたそうです。
外の球をしっかりとらえて右方向に鋭く打ち返すこともできており、広角に打てる技術は持っているようです。
自分のタイミングでしっかりスイングできていて、ボールの見極めも悪くないです。
予選決勝の5回表2アウト二塁の場面、ツーツーから一球ファールで粘り、その後2球ボールが続いて四球を選んでいます。
最後のスライダーは良いところに決まっていましたが、きっちり見極めてバットを止めていました。
この四球がこの後の4番久保田(広島工3年)の勝ち越し打の流れを呼び込んだと思います。
このときは盈進の谷中投手に対してタイミングが合っていないと考えたのか、四球も選べる打撃に切り替えていたような感じを受けました。
8回に回ってきた際は2ストライクと追い込まれてから、外の球をとらえて逆方向へ打ち返してタイムリー。
状況に応じて打撃を柔軟に変えられるのは高評価。
3番にこういったタイプの選手がいると、相手にとっては本当に厄介だと思います。
3年夏の予選では県内でも有数の好投手を打ってきているので、その点も高評価です。
4回戦までに3本塁打と長打を連発し、準々決勝以降は本塁打こそ出ませんでしたが、ここぞという勝負所で打っています。
守備に関しては遠投は100m以上との事ですが、見ていないので動きなども含めて判断できず。
走塁に関してもデータがないため同じく判断できず。
勝負強さと長打力を併せ持ち、つなぐ意識も高い広島県内有数のプロのスカウトも注目する強打者。
4番を打つ久保田と形成する中軸は強力です。
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2012年のプロ野球ドラフト会議の結果(北海道日本ハムファイターズ編)
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第94回全国高校野球選手権大会(2012年夏の甲子園大会)
第94回全国高校野球選手権大会が開幕(広島工―飯塚戦・1回戦)
3年夏の甲子園大会の記録
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対戦校 | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 三振 | 四死 | 犠打 | 盗塁 | 失策 | 本塁打 |
飯塚(1回戦) | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
二塁打1本(飯塚戦1本)
最終更新日:2012年10月30日